高円寺 阿波踊り

高円寺の阿波踊りは、確か、徳島の次に歴史がある阿波踊りだったと記憶している。その参加団体は毎年増え続けている。阿波踊りでは「連」と呼ばれるグループが、太鼓、鐘、笛、三味線といった「鳴り物」のリズムに合わせて踊る。踊りには、「女踊り」と「男踊り」がある。女性が男踊りを踊ることはあっても、なぜか、男性が女踊りを踊ることはない。腰の低さがベテランかどうかを知るこつでもある、男踊り。指先の動きがいかにそろっているかで、その連のレベルがわかる女踊り。小さいころから親しんでいるこの阿波踊りが、私は大好きである。高校生くらいまでは、私も踊る側のことが多かった。前夜祭も含めて3日間。一晩3時間近く踊り続けるのだからたいした体力だ。おの踊りを見ると、自然と足が動く。鳴り物が近くに来ると、体の血が騒ぐような感覚。その熱気、迫力は見ている人たちを魅了する。毎年見ているだけあって、私にはお目当ての連がある。「葵新連」。地元商店街の連のひとつだが、踊りのレベルは、天下一品だ。今度踊る機会があったら、ぜひ、葵新連で修行を積みたいと思っているが、そんな日はもうこないかもしれない。