美術館デビュー

ハワイから帰ってきて、疲れと時差ぼけでぼーっとした日々を過ごして、さて、今週の金曜日からはすでに仕事が始まり、来週の水曜日からは新学期が始まる。ということで、重い腰を上げて、マンハッタン観光をすることに。今回の目的は「美術館めぐり」。
すでにNYに住み始めて1年。でも、一度も美術館に行ったことがない、というとそろって友人たちが「えーっ」と驚く。それくらい、数多くの美術館があるこの町。何で行ったことがないかというと、単純に興味がないからである。それでも、まあ、何事もチャレンジ、そして、教養のため、と中でもとくに有名なメトロポリタン美術館に行ってみることにした。
入場料大人$20、学生$10のところ、コロンビア大学の学生は無料である。高い授業料もこのためかとちょっと得した気分。地図をもらい入るとそこには膨大な量の展示物が。。。
ギリシャからの神殿の柱や像を見た後、アフリカへ。奇妙な形の偶像などなど。
「ふーーーん」
感想は、これだけである。と、この2つを見たところで、、、
「まてよ。すでに足が疲れたよ。しかも、まだ、全体の1/10くらいか。全部見るのは無理。っていういか、興味ないし。ピンポイントに絞ってみよう。」
最初に気づけよ、という話もあるが、まあ、それはおいといて、自分が一番楽しめそうな「楽器」の展示場を探すことに。
し、しかし、広い。広すぎる。おまけに、あちらこちらで工事中。え、通り抜けられない。
「楽器の展示場に行きたいんですけど。。。」
「その先の辺を左」
と思いっきりそっけない返事。その先ってどこだよ。
ぐるぐる、えーん、わからない。そうこうしているうちに、ピカソゴッホ、モネ、ルノワールロダンなどなど、横目で見ながら通り過ぎることに。そして、なんか、ロビーみたいなところに到着し地図をみると、え、なんか、逆にいるし。すでに、探す気は失せ、二度とくるかと考えながらぼーっとしていると、
「さま〜さん?」
偶然にも、一人で来ていた友人に出会う。彼女は、すでに何回も来場している大先輩。
「たぶん、こっちだとおもう〜」
という案内に、ものの5分ほどで到着。感謝感謝。
しかし、この後、すっかり疲れきった私は早々に美術館を後にする。
やっぱり、私に美術の心を理解することはできなかった。何を見ても「ふーーん」以外の感想が浮かばない。
こうして、私のNY美術館デビューは終わったのだった。
もうこない。とは言わないが、もう少し小さくて迷わない美術館がいいなあ。
っていうか、当初の目的は「美術館めぐり」めぐらなければ。。。