閉じ込められる

学期も押し迫って、毎日が課題とのケンカのような状態になっているというのに、とんでもない事件が起きた。
私のアパートには、地下室にランドリーがあるのだが、そこへは“何故か”エレベーターでしかたどり着くことができない。洗濯が終わったころを見計らって地下室に降り、洗濯物を取り出したあとエレベーターのボタンを押す。アパートにはエレベーターは1台しかないので、時間がかかることもしばしば。しかし、かかりすぎじゃないか?しかも、動いている音がしない。
「えっ、まじ!」
ボタンをしつこく押すも、反応がない。
「なに〜!?」
仕方がないので、非常口と書いてあるドアを押して出てみたが、その先には鍵のかかったドアが。。。
他のドアも試してみるが、鍵がかかっていてあかない。
「と、閉じ込められた!」
幸い、エレベーターの横に警備室へのインターホンがあったので押してみる。
「.....」
反応がないんですけど。
今度は少し長く押してみる。
「.....」
今度は狂ったように押してみる。
「.....」
(閉じ込められた)
このくそ忙しい学期末に、洗濯物を抱えて地下室に閉じ込められるとは。。。おまけに、洗濯物かご以外何も手に持っていない。
「ドス!」
ドアを蹴ってみた。
「ドスドス!」
そして、あたりにはむなしい音だけが響く。
もう一度、インターホンを“心をこめて”押してみる。
「What's up?(どうしたの?)」
(どうしたのじゃね〜)
結局、救出に来てくれた彼が非常口のドアを開けてくれて、めでたく地上に到達。
それにしても、地下室で火事になったら、おしまいかもしれない。
怖すぎる。