家族のつながり

兄嫁が、1年前の二人の結婚式のDVDを送ってくれた。昨今、e-mailでのやりとりが便利になったせいか、手書きで宛名が書かれた封筒をもらうのはめずらしくもあり、うれしいものである。宿題もそっちのけで見始めてしまった。人の結婚式だけど、面白い。さすが、専門家が作るDVDは違う。
思えば、私は小さいころ「おにいちゃん子」だったように思う。兄の後をついてゲームセンターにいったり、家族で旅行に行けば、両親と兄弟というグループに分かれることが多かった記憶がある。中学生くらいになっても、「お兄ちゃんみたいな人と結婚したい」と本気で思っていた。(「お兄ちゃんと」ではないのでご心配なく)私がアメリカに行き、兄が地方に転勤になり、日常的にそばにいることがなくなり、だんだんと会話を交わすことがなくなったけど、そのころの思いは特に今も変わってはいない気がする。私が「理想の人はどんなタイプ?」と聞かれて「頭の回転が早くて面白い人」という根源は、実は兄からきている。
大人になるにつれて、両親や兄弟との関係が微妙に変わっていく。大学院を出願する前に、私は、自分の人生を振り返る自己分析みたいなものをやってみた。仕事や生活を通して、自分の人生を左右するような影響を受けた人を、生まれたときから覚えている限り書き出してみると、私の場合、ほとんどの人生の節目で家族の影響を受けている。今回大学院に行く最終的な後押しをしてくれたのも、他でもない両親だ。
そうやって、自分の人生を考えると、家族というものが自分にとっていかに大切か、ということに気づかされる。それは、形が変わっていっても大事にしたいものであり、自分がもしこれから新しい家族を作ることになったら、そのときは、自分の経験をお手本にしたいと思う。