交渉ごと

TCでは、当然、プログラムによって、卒業までに取得しなければならない単位数や、必須科目などがさまざまに違う。特に驚いたのは、あるプログラムでは卒業までに32単位、必須科目は2つ(6単位)であとは好きなものをとってよい、というのがあれば、私のプログラムみたいに、卒業までに60単位、とらなくちゃいけないクラスはほとんど決まっていて自由選択科目はせいぜい1科目(3単位)だけ、というのもある。本来であれば、入学する前にもう少し真剣に考えるべきであったかとは思うが、ここにきて卒業までにとらなくてはいけない科目を列挙してみることに。すると、自分とは思わぬ方向の科目を多くとるように指定されていて、自分がとりたい言語学のクラスは、とっても卒業までの取得単位に換算されないことになってしまった。自分が勉強したいことがはっきりしているだけに、それでは困る。
統計学のクラスを担当している教授に相談に行くと、
「うーん、プログラムゴーディネート担当の教授に承認をもらえれば、取得科目を変更することもできるかも。」
と言われたので、早速、その担当教授に会いに行くことにした。卒業までに指定されている科目をどのように変更したいのか書いた紙を持って行った。
第二言語習得の評価測定をしたいので、心理学のクラスを減らして、この指定のコースじゃなくて、この4つの言語学を入れたいんですけど。。。」
「いいんじゃない。そこまで勉強したいことがはっきりしているのに、止める理由はないさー。おっけー。」
(えっ、そんなあっさりとOK?)
初めて大学教授に交渉に行くので、かなりどきどきしていたのに、すんなりとOKをもらえてしまった。
でも、改めて思うこと。交渉してみないで、そのまま言われるとおりに自分に興味のない科目を取って卒業する、となっていたら、せっかく大金はたいて勉強しているのに、もったいない。学生には、必ずアドバイザーと言われる担当教授がいて、その学期にとる科目の承認をクラス登録の前にもらうのだが、
「君のやりたいことはなんだい?」
なんて親身に相談にのってくれるわけではない。自分で、考えてわからなかったら聞く。そして、ルールはあくまでも原則なので、そのルールの意味を理解した上で必要な場合には交渉することも大切だ。でなければ、今の道は開けなかった。さあ、卒業までにやらなくてはいけないことは確定した。後は。。。ううぅ。勉強するだけ。