量より質

先日、今学期登録したクラスをこのBlogで発表したが、最初の1週間を過ぎて迷いが生じてしまった。今学期、実は、先学期にいろいろ調整して登録しようとしたコースのうち、1コース、事情により取ることができなかった。そこで、今年に入って、なんとかその分を追加しようといろいろ物色して、最後の最後の追加したのが、オンラインコースだった。
オンラインコースは、もちろん、すべてオンラインで進むため、読むだけでなく、毎週、小論文のようなものをディスカッションボードに書き込まなくてはいけない。授業だったら、一言、「私はこう思う。」と言えばいいことを、起承転結にまとめ、わかりやすく書きなおさないといけないのだ。ただでさえ、書くのは苦手、それに、取りたくて取ったコースでないがために、モチベーションも低い。でも、1学期5科目というペースを崩すと、卒業が遅れる可能性がある、という状況の中、悩みに悩んだ。
心の奥底では、このコースをやめたい。でも、「途中でやめる」「あきらめる」という響きが、なんだか自分を甘やかしているようで、罪悪感がぬぐえない。
周りにいる貴重な友人に意見を聞くことにした。そして、ある人の一言。
「それは、質を大切にするか、量を大切にするかの問題じゃないの?」
そうなのだ。この5個目のオンラインコースは、単に、卒業までの単位数を稼ぐためだけに登録した。だから、自分の中で、前向きに向き合えないのだ。でも、このコースをやめれば、その分、他のコースに集中できて、その分、学ぶ質もあがるはず。「質」にこだわれば、「量」はこの際、重要ではない。
もちろん、「あきらめない」姿勢は大切だし、「いろいろ幅広くチャレンジ」することも時として重要だ、とは思うが、今回に関しては「質」を取るべき、という結論に至った。
教授にメールで登録をやめることを連絡。心の中で納得しないとなかなか前に進めない私。物事を見る角度が、時として偏ることがある。友人や家族は、そういった偏った見方を、違った方向へ、くるっとまわしてくれる。そうすると、見えなかったものが見えてきて、わかりにくかったことが急に簡単な問題に見えてきたりするので不思議だ。